牛ハラミの焼き方はどうするべき?焼き加減・焼き時間を方法別に紹介!

牛ハラミはジューシーで旨味の濃い部位として人気ですが、美味しく焼き上げるには焼き方の工夫が必要です。
焼き加減や火加減を誤ると、せっかくの柔らかさや風味が損なわれてしまうことも。
この記事では、フライパン・グリル・網焼きなど調理方法ごとに適した焼き加減や焼き時間の目安を詳しく解説します。
自宅でもプロのように仕上げるためのコツを知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
牛ハラミの焼き方を方法別に紹介!
牛ハラミの焼き方は、大きく分けて下記3つがあります。
- フライパン焼き
- 網焼き
- 鉄板焼き
それぞれ具体的な手順や注意点を解説します。牛ハラミを美味しく味わいたい方は必見です。
フライパンの場合
フライパンを使う場合は、中火で温めてからサラダ油を少量ひき、常温に戻したハラミを並べます。
片面1分半〜2分ほど焼き、焼き色がついたら裏返してさらに1分程度。
焼きすぎると固くなるため、表面に肉汁がうっすら浮いてきたタイミングで火を止めましょう。
焼いた後はアルミホイルで3〜5分休ませると肉汁が安定し、よりジューシーに仕上がります。
網焼きの場合
網焼きでは、炭火またはガスグリルをしっかり予熱し、焼き網を高温にしてからハラミをのせます。
表面を中火で1〜2分焼いて香ばしい焼き目をつけたら、火力の弱い場所に移し、じっくり1分ほど焼いて仕上げます。
焦げやすいので、脂が多い部位は火が上がらないよう位置を調整しながら焼くのがポイントです。
鉄板焼きの場合
鉄板焼きの場合、鉄板を230〜250℃まで熱してから軽く油をひき、厚みのあるハラミを焼いていきます。
片面を2分ほど焼いて香ばしい焼き目をつけたら、裏返してさらに1分半ほど焼きます。
鉄板は予熱の維持が重要なので、火力は強めを保つようにしましょう。
仕上げにバターや醤油ベースのソースを絡めると、香りが引き立ちご飯にも合う一皿になります。
牛ハラミの焼き方で知っておくべきコツ
牛ハラミを焼くときは、下記5つのポイントを重視しましょう。
- 焼く30分前に室温に戻す
- 繊維に対して垂直にカットする
- 片面あたり強火で1分半〜2分ほど焼く
- 1cm幅まで火が入ったら裏返す
- 両面を焼いたらアルミホイル上で3〜5分ほど休ませる
それぞれのポイントを具体的に解説します。
焼く30分前に室温に戻す
冷蔵庫から出した直後の冷たい肉をそのまま焼くと、外側だけが先に加熱されて中心に火が入りにくくなり、焼きムラや硬さの原因になるため注意が必要です。
調理の30分前には常温に戻しておくことで、火の通りが均一になり、柔らかくジューシーな仕上がりになります。
特に厚みのあるハラミの場合は、このひと手間が味に大きく影響します。
繊維に対して垂直にカットする
ハラミは筋繊維がはっきりした部位のため、カットの方向によって食感が大きく変わります。
繊維を断ち切るように垂直に包丁を入れることで、口当たりが柔らかくなり、噛み切りやすくなります。
逆に繊維に沿って切ってしまうと、噛んでもなかなか切れず硬くなるので注意しましょう。
片面あたり強火で1分半〜2分ほど焼く
牛ハラミは中まで焼きすぎるとパサつきやすいため、強火で短時間で焼き目をつけるのがポイントです。
片面を1分半〜2分程度で焼き上げることで、表面は香ばしく、中はジューシーに仕上がります。
あらかじめフライパンや網をしっかり加熱しておくことで、焼きムラを防げます。
1cm幅まで火が入ったら裏返す
焼いている途中、ハラミの側面から1cmほど火が入ったタイミングで裏返すのが理想です。
上記の目安を守ることで、中心はミディアム程度に保たれ、肉本来の旨味や柔らかさをしっかり感じられます。
焼きすぎを避けるためにも、焼き色だけでなく側面の火の通り具合に注目しましょう。
両面を焼いたらアルミホイル上で3〜5分ほど休ませる
焼き上げた直後にカットすると、肉汁が流れ出してしまい、ジューシーさが失われます。
アルミホイルで軽く包み、3〜5分ほど置くことで内部の温度が均一になり、肉汁が落ち着きます。
この「休ませ」の工程を挟むだけで、プロのような仕上がりになります。
牛ハラミの焼き方に関してよくある質問
最後に、牛ハラミの焼き方に関してよくある下記の質問へ回答します。
- 牛ハラミを切ったら赤い汁が出るのはどうして?
- 牛ハラミはレアで食べても大丈夫?
- 牛ハラミと豚ハラミの焼き方は異なる?
記事で触れていない内容についても、参考情報として目を通しておきましょう。
牛ハラミを切ったら赤い汁が出るのはどうして?
牛ハラミの赤い汁は「血」ではなく、肉のたんぱく質成分であるミオグロビンが主な正体です。
ミオグロビンは酸素と結びついて赤く見えるため、加熱が足りない場合や、カット直後に肉汁が出る場合、赤い液体が現れます。
品質の悪化や異常ではなく、正常な反応なので安心して調理を進めて大丈夫です。
気になる場合は焼き上げた後に数分休ませると、汁が落ち着きます。
牛ハラミはレアで食べても大丈夫?
牛ハラミは内臓肉に分類されますが、実際には横隔膜にあたる部位で、衛生的に処理されていればステーキと同じようにミディアムレア程度でも楽しめます。
ただし、中心温度が63℃以上に達するように調理し、十分に火が通っていることを確認するのが安全です。
特に免疫力が低い子どもや高齢者が食べる場合は、しっかり加熱することをおすすめします。
牛ハラミと豚ハラミの焼き方は異なる?
結論、牛ハラミと豚ハラミの焼き方は完全に異なります。
牛ハラミはミディアム~ミディアムレア程度の加熱でも楽しめますが、豚ハラミはしっかり火を通す必要があります。
豚肉は加熱不足による食中毒リスクがあるため、内部まで完全に白くなり、肉汁が透明になるまで火を入れましょう。
焼き時間もやや長めにし、火加減は中火~弱火でじっくり焼くのがおすすめです。
牛ハラミの焼き方は方法別に異なる!焼き加減や時間のポイントを知っておこう
牛ハラミは調理方法によって焼き加減や時間が異なるため、方法ごとの特徴を理解しておく必要があります。
フライパンでは強火で片面1分半〜2分、網焼きでは火力を調整して香ばしく、鉄板焼きでは高温を維持しながら厚みを活かした焼き方が基本です。
適切な加熱とひと手間を加えることで、自宅でもプロのような仕上がりを実現しましょう。